ショータイムの穴場

(南知多ビーチランド)

 ここには何度も来ているので、今ではイルカショーを見ることはほとんどありません。
 むしろ、お客さんの大部分がスタジアムに集結しているこのショータイムこそが僕らにとっては〝穴場〟なのです。
 まず、レストランがガラ空き。席を探すこともないし、食事もすぐ出てきます。
 園内のどこもスカスカですから、写真も撮りやすい。わらわらと人が映り込むこともないし、好きなポジションをずっと陣取っていられる。女性のスカートが短くなる季節でも安心してローアングル。

 真ん中のプールで遊んでいるイルカとキャッチボールをするなら、この時間がいちばん(子どもたちと競い合ってボールを拾うのも大人げないので)。イルカのほうも、人がいなくなってつまらないのか、ふだんより多く放ってくれます。
 ちなみに、投げ返してやるときは、イルカがキャッチしやすいよう、口もとめがけてやわらかく放ってやるのがコツ。
 じょうずに投げてくれる相手だと、イルカもうれしいようで、くりかえしボールを放り返してくることがあります。こちらからのボールが届かなかったり、キャッチできないような強い投げ方だと、たいてい1回きり。