危険な芋洗い

(2003 ケニア/マサイマラ動物保護区)
マラ川のカバ

マサイマラ,カバマサイマラ,カバ マサイマラで初めてカバを見たときはびっくりしました。
 こんな大勢の群れをつくるとは知りませんでした。姿かたちからいっても、「芋洗い」のたとえは彼らにこそふさわしい。

 カバについては、ケニアのどのガイドさんも口をそろえて「とても危険だ」と言います。あの牙にかかると、人間なんてまっぷたつだそうです。
 エサ場から自分のテリトリーへもどる途中のカバを見かけましたが、けっこうなスピードで走ります。陸上競技場のトラックならいざしらず、草むらで追いかけられたら、人間の足ではまず逃げられませんね。

 ロッジで寝ていると、さまざまなイキモノの鳴き声が聞こえてきます。サバンナの闇にいちばん大きく響くのは、シマウマでもハイエナでもなく、カバのいななきです。